フィナステリド

男性型脱毛症(AGA)の原因は、遺伝の他、男性ホルモンが影響していると言われています。酵素「5αーリダクターゼ」が男性ホルモン「テストステロン」に働きかけて作り出された「ジヒドロテストステロン(DHT)」は、ヘアサイクルを乱します。DHTは、毛乳頭細胞にある受容体と結びついて、成長期の毛髪に退行期・休止期に移行するよう信号を出します。その結果、通常は2年以上かけて、太くしっかりと成長する毛髪が、数ヶ月から1年の細く短いうちに抜け落ちたり、退行期の細い毛髪が増えて、薄毛になります。

フィナステリドは、この酵素「5αーリダクターゼ」の働きを阻害することで、DHTが生成されるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった毛髪もハリとコシが出るようになります。休止期だった毛穴からも毛髪が成長し、AGA改善の効果が期待できます。

フィナステリドは、元々、前立腺肥大症や前立腺がんの治療用に使用されていましたが、投与された患者の毛髪が濃くなったことから、毛髪環境改善の効果がわかり研究が進みました。研究の結果、AGAへの有効性が明らかになり、1998年の販売開始以来、世界60ヵ国以上で承認されています。フィナステリドは、1日1回内服するタイプの育毛剤です。日本では、2005年よりプロペシア錠として発売が開始されており、医師による処方が必要となっています。20代から50代の中軽度までのAGAには非常に効果がある育毛剤で、6ヶ月以上の使用で90%が効果を実感しています。